ヒト小腸pHは炭酸緩衝液により維持されている。しかし、溶出試験においては、炭酸緩衝液の使用が困難であることから、リン酸緩衝液が主に用いられてきた。本講演では、簡便な炭酸緩衝液の使用方法として、新たに開発した落し蓋法(Floating lid method)を紹介する。また、本法を用いた様々な原薬および製剤の溶出プロファイル評価、経口吸収予測への利用について述べる。