PATに使用される分析機器(基礎編)
PATに適用される分析ツール
伊藤 雅友


要旨
Process Analytical Technology(PAT)に適用される主な分析ツールとして、近赤外分光法、テラヘルツ分光法、およびラマン分光法が挙げられる。前者2つは試料による光の吸収を、後者は光の散乱を検出する手法である。何れの分光法も、試料を非破壊・非接触で測定することが可能であり、かつ迅速である。測定する試料の物質特性や品質特性に応じた分光法がPAT ツールとして活用され、固形剤や注射剤など様々な製剤の製造工程で適用されている。また、イメージング測定が可能な装置も市販されており、工程理解を促進するために試料表面のケミカルイメージング等を活用する報告も多くなされている。これらの分光法をPAT として適用する際には、測定原理をよく理解し、それぞれの得意分野を把握した上で活用することが重要である。