製剤機械の紹介[3]
熱可塑性樹脂フィルムとアルミラミネートフィルムの
兼用を可能としたPTP機の開発
野田 尚彦
要旨
 海外において主流となっているアルミラミネートフィルムを用いたPTP 形態(両面アルミPTP)がある。日本においてはまだスタンダードではないが、国内大手製薬メーカーの新薬開発力の強化や外資系製薬メーカーのグローバル化などから、国内PTP におけるアルミ化の需要も増えつつある。
 両面アルミPTP に期待されていることは、防湿性、遮光性による錠剤の保護はもちろん、ピロー包装が不要になるといった省包装としても注目されている。
 弊社のPTP 機では、熱可塑性樹脂フィルムとアルミラミネートフィルムの兼用が可能である。両面アルミPTP 生産における重要課題である「アルミ成形技術」について、成形時の課題、最適な金型、成形条件、成形シミュレーション、包材特性、ピンホール検査機などの説明を交えて紹介する。