製剤機械の紹介[1]
マスフロー定量供給機「マスチャージャー」による偏析トラブル対策
高野 桂
要旨
 マスフロー定量供給機とは、ホッパーや保存容器下部に直接設置することにより、粉体原料の排出フローパターンを制御し、定量供給はもちろん、偏流・偏析やブリッジングなどの排出時のトラブルを回避できる特長を持った定量供給機である。今回、錠剤製造法のひとつであり、混合原料の均一性が製品品質へ大きく影響する直接圧縮打錠法の前工程として、打錠機供給時の混合原料の偏析を防止し、かつ打錠機上への設置を考慮してコンパクトで取扱性を向上したマスフロー定量供給機「マスチャージャー」を開発した。本装置の原理と特長および直打法への適用事例を紹介する。