工場紹介 |
第一アスビオファーマ(株)バイオ創薬センター 新バイオプラント |
白澤 邦内 |
要旨 第一アスビオファーマバイオ創薬センターにおいて、2005年に完成した7号館新バイオプラントについて紹介する。医薬品プラントの建設においては、治験品目が増加する一方で、その上市に至る確率が高い訳ではなく、開発段階から商業生産プラントの建設計画に着手することはなかなか困難な状況となっている。一方で、全体的に対応のスピードアップが求められており、開発段階に応じた迅速な治験薬の供給と上市された場合の速やかな初期商業生産への対応が要求される。第一アスビオファーマでは、これらの要求を満足するため、多品目、マルチスケール対応のLaunch Plant型の新バイオプラントの構想を立案し、建設を行った。新バイオプラントは、独自の組み換え微生物によるペプチド製造プロセスへの対応を基本として設計されているほか、化学合成によるペプチド修飾反応にも対応、c-GMP対応、少人数による製造作業を基本とした効率化設計、省エネ対応というコンセプトも併せ持つプラントであり、ユニークな設計のバイオプラントとなっている。当該プラントの建設により、バイオ医薬品開発品目の治験〜上市初期段階における原薬供給のスピードアップが図られ、医薬品開発全体のスピードアップに繋がることを期待している。 |