技術解説(1) |
メカノケミカル・ボンディング法による薬物の複合化技術 |
ホソカワミクロン(株) 辻本 広行 井上 義之 木下 直俊 横山 豊和 |
(要旨) メカノケミカル・ボンディング法(機械的化学結合法)とは、当社で開発した乾式粒子複合化装置「メカノフュージョンシステム」をベースにこれまでに確立されてきた粒子複合化技術を発展させ、乾式法で各種の高機能複合粒子を作製する新技術の呼称である。この技術は製剤粒子設計への応用も可能であって、特に難溶性薬物の溶出速度のコントロールや、防湿や酸化防止、苦味の除去を目的とした主薬の安定化のためのマスキングなどに有益である。そして粒子複合化には液体バインダーを必要としないので、材料適用性が広く、処理プロセスも極めてシンプルに構成される特徴がある。本報ではメカノケミカル・ボンディング法による粒子設計の例を紹介する。 |